歴史、暮らしの文化、工芸や農林水産などの生業。それぞれの土地には、人から人へ受け継がれてきた営みと、固有の風景があります。これらの多様な営みや風景の集合体が日本であり、それぞれの営みが日本のアイデンティティを形成しています。
一方で、人口減少やライフスタイルの変化によって、これらの貴重な営みは日々失われつつあります。patinaは、その土地の歴史や文化を象徴する「古民家」を起点に、失われつつある豊かな営みを次世代に継ぎ、多様な地域社会を未来へと繋げることを目指します。
古民家の活用を通じて、地域の活性化をはかることで、この国の豊かな自然、多様な文化と生活を持続可能な事業へと昇華させます。
変化の激しい新しい現代という時代の中で、地域の “いにしへ” の文化を継承していくことは喫緊の課題です。そうした試みの中では、さまざまな法的規制に直面することもあります。
patina は、時代の変化に即した合理的な仕組みづくりを実現し、地域のみなさまと共に生業創出のための創造的な公民連携型の政策提言を行います。
非営利活動団体、大学、研究機関といった地域に関わる組織・団体と連携し、個々の地域の歴史的資産の調査・評価を行います。各地の歴史的資産が持つ価値を発見しながら、その魅力をアーカイブします。他地域での実践や応用に繋げるための理論化や事業手法について、評価・研究を行います。
創造的な生業づくりに参画する仲間を増やしていくために、各種イベントやシンポジウム等の企画や登壇を通じて、歴史的な資源を活用した観光まちづくりの思想と事業を発信します。地域の特色や関わるメンバーの想いをまとめ持続可能な取組として活動を推進します。
分散型の地域資源開発によって地域に生業を創出するための創造的な公民連携型の政策提言を行います。また、事業チームとの連携によって得た知見をフィードバックし、行政機関と連携した制度設計を支援します。
Patina が今まで手掛けた事例をご紹介します。
川のせせらぎを BGM に、星空の下で明るく灯されたスクリーンに自分たちが選んだ映画を投影。人と人が集まれば、そこは交差点になるように、この時、上映会場はこうさてんになりました。
https://kosa-cinema.jp/
江戸時代から残る松合の街並みを生かし、江戸の屋台文化を模した夜市を開催。蜃気楼の一種とも呼ばれ、古事記にも出てくる「不知火」をイメージした提灯が、松合の夜を灯しました。
https://matcha-yoichi.jp/
DENKEN WEEKは、国の重要伝統的建造物群保存地区(略して伝建地区)を舞台に地域の中にいると気づかないような、地域そのものがもともと持っている魅力的な食文化や建物、街並みなどを地域内外の方に改めて気づいてもらうための取り組み。第2回は、鹿児島から国境を越え、出水市の姉妹都市である台湾の埔里鎮(プーリー)との共同開催が決定しています。
https://denken-obi.jp/denken/
人口1.500人の阿蘇郡産山村の奥地、3世帯しかいない小さな集落でフレンチレストランを営む「aso うぶやまキュッフェ」。ナチュールワインの醸造家を目指す武本夫妻が営む本レストランを舞台に、産山村の山の恵みとワインを楽しむディナーイベントを2021年2月20日(土)・21日(日)に開催しました。
https://www.ubuyamakuche.com/